漫画家和田慎二さん死去2011年07月07日

今回は研究とは全く関係ない,個人的な趣味の話.
 少し(ではなく,結構か?)漫画好きである.特に,高校生時代(だったと思う)に別冊マーガレットに掲載された「超少女明日香」を読んで以来,和田慎二さんのファンであった(私は男性ですが,少女漫画も読みます).作品もそのほとんどを持っている(クマさんの四季 と原作本のオーディンの薔薇が入手できていない).その和田慎二さんが急逝された.連載中の 「傀儡師リン」が未完になってしまうのは勿論,超少女明日香シリーズや忍者飛翔もまだ完結していないだろう.たいへん残念である.
 ご冥福をお祈りします.

続いた査読(らしきもの?)2011年07月11日

何故かここしばらく,査読や個人的な意見を求められたりが続いている.一つが終わったら次が来る感じであった.一つのものがなかなか難しく,時間がかかってしまっている.それもやっと山場を過ぎて,返事だが出せそうなところまできた.大変だが,勉強にはなる.でもやっぱり大変.

現地調査に行ってきた2011年07月16日

タカナワカマアシムシ属Filientomonを調査していることは以前書いたが,今回以前採集していながら個体数が少なかった場所に再調査に行ってきた.場所は長野県の小海町だと思っていたが,良く調べてみたら南牧村だった.
 現地はカラマツの植林地である.元々カラマツではないだろうから,近辺で見られる広葉樹からも出てきても良いとは思っている.
調査地


ウダガワカマアシムシ類似種はimparが多い?2011年07月19日

焼石岳と嬬恋村のサンプルの検鏡が終了した.これまで,ウダガワカマアシムシE. udagawaiとされたきた種は,いくつかの特徴からさらにE. dubium, E. inconditum, E. imparの3種を区別した(和名はまだありません).焼石岳と嬬恋村のサンプルからもウダガワカマアシムシの類似種が出現したが,いずれもE. imparだった.北海道の利尻島からはE. dubiumがでてきたが,ここしばらく見ているのもではE. imparが多い.これが優勢なのだろうか.
 それにしても,記載と一致するウダガワカマアシムシが出現しない.....(T_T)

しこくこげら8号2011年07月26日

愛媛県の山本さんから同定を依頼された,松山市城山のカマアシムシ類の原稿が印刷された.書誌情報は次のとおり.
 中村修美・山本栄治,2011.松山市城山のカマアシムシ類.しこくこげら,(8): 26-28.

 愛媛県松山市の城山はカマアシムシ類研究の初期段階で重要な役割を果たした地域である.故森川国康先生により愛媛県を中心に採集された多数のカマアシムシ類標本が扱われた.その資料により愛媛県から5種類が新種として記載されているが,なかでもミナミカマアシムシAcerentulus nitidus(=Baculentulus nitidus)は松山市城山がタイプ産地となっている.今回の調査でもミナミカマアシムシは健在であった.
 今回の調査では,これまで愛媛県からは記録されていなかったムサシカマアシムシとカグヤカマアシムシが記録された.その結果,城山からは9種が確認されたこととなる.その種は,次のとおり.
 カマアシムシ Eosentomon sakura
 サトカマアシムシ Paranisentomon tuxeni
 モリカワカアマシムシ Baculentulus morikawai
 ミナミカマアシムシ Baculentulus nitidus
 ムサシカマアシムシ Baculentulus nipponicus
 カグヤカマアシムシ Silvestridia hutan
 ウエノカマアシムシ Nipponentomon uenoi uenoi
 ヨシイムシ Nipponentomon nippon
 サイカイカマアシムシ Filientomon lubricum