自然史標本データ研究会2010年06月12日

11日(金)は上野の国立科学博物館で開催された「自然史標本データ整備事業による標本情報の発信に関する研究会」に参加した.他の仕事もいろいろ迫ってきており,時間的にも厳しいところであるが,これまでもデータを提供してきたが(それも多くは私の専門分野のデータ),今後の博物館の情報提供に関わる問題もあるので参加した.

以前から採集地点をどう表記するか,を個人的に課題に感じていたが,H博物館のMさんの話題は参考になった.個人的には緯度経度表記の意見であるが,昔のデータでは緯度経度を示すべき資料のないことが多い.地点を表記する時の,「住所」「自然地名」「施設名」「ハビタット」の区別は,言われてみればそのとおりであるが,目から鱗が落ちる思いがした.記憶を辿ってみると,これまでの採集データには住所と自然地名が混在しているではないかと思われる.今後注意が必要だろう.

どこの博物館も資料整理とデータベースとの関係に課題があるようだった.魚類では未登録資料を増加させないために,科が分かれば登録するというのは,多少驚きでもあった.無脊椎動物,特に昆虫関係ではこれが通用するだろうか.

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