科博新宿分館で標本調査2011年05月17日

国立科学博物館新宿分館に標本調査に行ってきた.新宿分館は今年度中に筑波に移転することになっているので,早く対応しないと標本が見られなくなってしまう可能性がある.昆虫関係は既に梱包したようだが,プレパラート標本はもう少し後(6月か7月)のようである.
調査対象はタカナワカマアシムシ属Filientomonである.特に,タカナワカマアシムシF. takanawanumには毛序などでいくつかの型があり,これらの型が種なのか,亜種なのか,単なる変異なのか,気になっている.以前から,その系統上の位置関係を調べたいと思っていた.
それらの型だが,いくつかの地点のものは手元にある.しかし,故今立先生が日本各地の記録を公表されたなかに,種名不明のままで残っているものがある.科博には今立コレクションが納められていて,その中にその標本がないか調べに行った次第.長野県や長崎県(対馬)の標本は見つけることができたが,残念ながら山梨県や京都府のものは見つからなかった.山梨県は近いので,採集に行こうかと考えている.

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