採集地点データベースへの追加2020年04月06日

先日プレパラートにして2地点(長瀞と清澄山四方木)を採集地点データベースに追加.あわせて,地点の連番項目を設定.久しぶりに項目設定を行ったので,戸惑ってしまった.

見返してみると,データの記入に修正の必要なところがあるが,全体を直すとなるとちょっと厳しいか.

今回のものを加えて,470地点1156サンプルとなった.

標本の登録2020年04月04日

カマアシムシ科(Eosentomidae)のRevisionに使用した標本の内,タイプ標本以外を登録.全体でプレパラート188枚.
とりあえず,Revision関係の標本は終了

標本制作の開始2020年04月02日

今日からフリーな立場での活動.今日は標本作成のための様々な確認と整理.2サンプル(一つは途中まで)の作成開始.

・長瀞町長瀞,哲学の道(河岸段丘)沿いのサンプル 21個体
 小さい個体が多いい.見るのが大変か

・清澄山四方木
 1988年とずいぶん前に採集したもの.サンプルが透明になっているものが多い.また,体の切断されているものも散見される.透明なのはずっと保存していたからか,あるいはもともとこのような状況だったのだろうか.体が切れているのは,ソーティング時のミスか.
 時間がなく途中(60個体作成)で切り上げ.残りは今後.

北極圏のカマアシムシ類2020年03月26日

北極圏のProturaをまとめた論文が公表された.本論文は、MDPI発行のInsectsのthe Special Issue Polar Entomology の一つとして発行されたもの。

Protura in Arctic Regions, with Description of Mastodonentomon n. gen. (Acerentomidae, Nipponentominae) and a Key to Known Arctic Taxa

by Julia Shrubovych , Jerzy Smykla and Ernest C. Bernard 

Insects 2020, 11(3), 173; https://doi.org/10.3390/insects11030173 - 09 Mar 2020



北極圏のProturaをまとめたもので、2目(Eosentomata,Acrentomata)の14属23種を記録している.Eosentomonは4種,Acerentomidaeは13属19種でより多様化.

Nipponentomonn macleani に対して新属Mastodonentomonが創設された。

北極圏の現状確認されている種への検索表があるのは便利。

それにしても、リストアップを見てみると結構の種類が記録され、また多くで属名の変更がされている。すべてを記録しているはずではあるが、記憶に残っていない。要注意。

基礎となるべきデータではあるが、いろいろ議論するにはやはり標本数が少ないだろう。それを考えると、手元にあるAlaskaの標本が非常に貴重だということがわかる。ただ、ABS問題もあるし、どのように処理したらよいのか........

新たに入手した古い文献2019年12月28日

20年以上前に博物館に寄贈された個人蔵書があり、ゆっくり見たことがなかったが、先日のIPMのときに眺めていたら比和町立科学博物館発行の「比和の自然」が目に留まった。比和地域からはProturaの記録があり、確認したら記録が掲載されていた。

新たに入手した文献ということで記録。

中村慎吾 (1977) 広島県比和町とその周辺の昆虫類. 255-294. 比和の自然 比和を中心とした中国山地の総合学術調査報告,比和町立科学博物館.

新たな記録ということではなく、今立先生の報告2編(今立,1960;今立・水田,1975)をまとめたもので、10種が記録されていた。