北極圏のカマアシムシ類 ― 2020年03月26日
北極圏のProturaをまとめた論文が公表された.本論文は、MDPI発行のInsectsのthe Special Issue Polar Entomology の一つとして発行されたもの。
Protura in Arctic Regions, with Description of Mastodonentomon n. gen. (Acerentomidae, Nipponentominae) and a Key to Known Arctic Taxa
by Julia Shrubovych , Jerzy Smykla and Ernest C. Bernard
Insects 2020, 11(3), 173; https://doi.org/10.3390/insects11030173 - 09 Mar 2020
北極圏のProturaをまとめたもので、2目(Eosentomata,Acrentomata)の14属23種を記録している.Eosentomonは4種,Acerentomidaeは13属19種でより多様化.
Nipponentomonn macleani に対して新属Mastodonentomonが創設された。
北極圏の現状確認されている種への検索表があるのは便利。
それにしても、リストアップを見てみると結構の種類が記録され、また多くで属名の変更がされている。すべてを記録しているはずではあるが、記憶に残っていない。要注意。
基礎となるべきデータではあるが、いろいろ議論するにはやはり標本数が少ないだろう。それを考えると、手元にあるAlaskaの標本が非常に貴重だということがわかる。ただ、ABS問題もあるし、どのように処理したらよいのか........