カマアシムシの写真が新聞に載っていた ― 2010年10月14日
数日前の某T新聞を見ていたら,COP10関係で生命誌研究館の活動を紹介する記事があり,「生きものの進化・発生・生態を研究する」というコーナー(囲み記事?)に,カマアシムシの写真が載っていた.キャプションには「原始的な昆虫と仲間と考えられるカマアシムシ」とあった.
さて,この写真の種類は何であろうか.実際には生きたままで,それも写真を見て種類を判定するのはほとんど不可能であるが,ちょっと考えてみた.
カマアシムシ類には4科がある(9科に分ける研究者もいる)が,その中でヨロイカマアシムシ科Sinentomidaeは体が褐色で細長く独特の雰囲気があるので,写真のものではない.ヒメカマアシムシ科Protentomidaeは小さな種類が多く(その前にこの類を採集することが難しい),雰囲気的に違う感じがする.
ごく普通に見られるものはカマアシムシ科Eosentomidaeとクシカマアシムシ科Acerentomidaeのものである.カマアシムシ科のものはクシカマアシムシ科に比べて,全体的に淡い色,半透明である.クシカマアシムシ科は種類にもよるが,濃いものでは飴色をしている.今回の種類は結構濃い色の部類である.それなので,クシカマアシムシ科のものかなと想像した.この中でも普通に見られるのがヨシイムシ(ニッポンカマアシムシ)属Nipponentomonやモリカワカアマシムシ属Baculentulusである.ヨシイムシ属の方が大形で,体色も濃い.だが,何となく尾端の形が気になる.第8節から12節がコンパクトにまとまっているように見える.ヨシイムシ属ではコンパクトにならず,タカナワカマアシムシ属Filientomonやヤマトカマアシムシ属Yamatentomonでこのように見える.ただし,生きて腹部を動かしている状況では違うのかもしれない.
結論から言えば,種類はよく分からない.それでも,こんな種類かなと想像してみるのは楽しいものである.といっても,こんな事を考えるのは私だけだろうが.....
さて,この写真の種類は何であろうか.実際には生きたままで,それも写真を見て種類を判定するのはほとんど不可能であるが,ちょっと考えてみた.
カマアシムシ類には4科がある(9科に分ける研究者もいる)が,その中でヨロイカマアシムシ科Sinentomidaeは体が褐色で細長く独特の雰囲気があるので,写真のものではない.ヒメカマアシムシ科Protentomidaeは小さな種類が多く(その前にこの類を採集することが難しい),雰囲気的に違う感じがする.
ごく普通に見られるものはカマアシムシ科Eosentomidaeとクシカマアシムシ科Acerentomidaeのものである.カマアシムシ科のものはクシカマアシムシ科に比べて,全体的に淡い色,半透明である.クシカマアシムシ科は種類にもよるが,濃いものでは飴色をしている.今回の種類は結構濃い色の部類である.それなので,クシカマアシムシ科のものかなと想像した.この中でも普通に見られるのがヨシイムシ(ニッポンカマアシムシ)属Nipponentomonやモリカワカアマシムシ属Baculentulusである.ヨシイムシ属の方が大形で,体色も濃い.だが,何となく尾端の形が気になる.第8節から12節がコンパクトにまとまっているように見える.ヨシイムシ属ではコンパクトにならず,タカナワカマアシムシ属Filientomonやヤマトカマアシムシ属Yamatentomonでこのように見える.ただし,生きて腹部を動かしている状況では違うのかもしれない.
結論から言えば,種類はよく分からない.それでも,こんな種類かなと想像してみるのは楽しいものである.といっても,こんな事を考えるのは私だけだろうが.....