中国のHesperentomon ― 2010年11月22日
中国の研究者から別刷り(といっても,今はpdfファイルだが)を送ってもらったついでに,準備中の原稿へのコメントを求められた.何かと忙しい時に限ってその様な依頼が来る.Hesperentomonという日本ではかなり珍しい属の2新種の記載論文である.確か,ウクライナのS女史もこの類の話をしていたと思い出したが,S女史も含めての共著になっていた.日本ではクラタカマアシムシH. kuratai1種が日光と長野県で見つかっているが,かなり珍しいものである.中国では既に12種が記録されていて,さらに種類が増えることになる.
数日前からすこしずつ見ていたが,今日午前中は用事で出かけていたので,午後にコメントのまとめに取りかかった.何とか終了してコメントを送付した.おかげで持っていない論文を見つけてしまった.当然送ってもらっていたと思っていたのだが.
それにしても,ここしばらくは校正やそのまねごとみたいなことが続いている.
それにしても,ここしばらくは校正やそのまねごとみたいなことが続いている.
first proof ― 2010年11月19日
いろいろ問題があり苦労してきたファイルも何とか扱うことができ,編集の終了した原稿を出版用に送ったとのeditorからの連絡を16日に受けた.そうしたところ,昨日(18日)に早速first proofの連絡があった.アクセプトは18日付になっていた.web出版でアクセプトされてから出版までが短期間とうたっているが,それにしても初校がでるまでが早い.今日はたまたま休みだったので,予定を変更して一日中校正である.夕方まだかかってやっと終了.先ほど,校正リストを送付したところである.ちょっと気になる校正点があるが,リストでの指示なので大丈夫か,ちょっと心配.でもまあ,発行年が2010となっていたので,今年中には何とかなりそうだ.
やっとファイルが何とかなったか ― 2010年11月09日
以前,原稿の再提出について書いたが,その原稿でいろいろ問題が発生していた.問題は内容ではなく,ファイルの操作である.最初はrtfで提出したが,プログラムが終了してしまうとのことで,本文とtableを別ファイルでWordにして提出して欲しいとの要望でその様な対応をした.それでも,何故かうまくファイルが操作できないとの連絡をもらった.こちらでは再現しない現象である.その後,editorがOpenOfficeで開き,作業をしてくれた.何とかWordで作業できる状況にはなったが,連絡にはOpenOfficeでは原稿は Multilingualとして示されたので,テキストには見えないところで日本語のコマンドが動き,Wordを停止させてしまうのだろうとあった.OpenOfficeでEnglishに変換すると,Wordで開くことができたようだ.
しかし,これで解決したわけではなく,単にファイルが動かせるようになっただけ.内容が問題なければよいが.....
しかし,これで解決したわけではなく,単にファイルが動かせるようになっただけ.内容が問題なければよいが.....
透明化する標本.アルコールのせい? ― 2010年10月30日
福岡県のKさんから九州のサンプルを送っていただいたが,先週からその処理を始めた.一部のものが検鏡できる状況になったので早速見てみたが,標本がやたらと透明化していて同定するのに時間がかかってしまった.
以前にもこのような透明化した標本に出会ったことがあったが,原因までははっきりしていない.今回検鏡しているのは,1980年代の標本である.長い間アルコールに漬けたままだとこのようになるのだろうか.あるいは,抽出時の保存液や保存しているアルコールが違うのだろうか.根拠はないが,何となく長くアルコールつけたままというのが原因のような気がする.
形質の透明化が進んでいて,普通に検鏡するのよりは,ちょっと時間がかかりそうである.
以前にもこのような透明化した標本に出会ったことがあったが,原因までははっきりしていない.今回検鏡しているのは,1980年代の標本である.長い間アルコールに漬けたままだとこのようになるのだろうか.あるいは,抽出時の保存液や保存しているアルコールが違うのだろうか.根拠はないが,何となく長くアルコールつけたままというのが原因のような気がする.
形質の透明化が進んでいて,普通に検鏡するのよりは,ちょっと時間がかかりそうである.
久しぶりに見たWenyingia ― 2010年10月11日
東京大学構内のサンプルと同時に,一緒に提供されていた長野県木曽町のものも処理した.両地点のサンプルの検鏡が終了し,それぞれ個人的には面白い結果が得られた.東京大学構内のものは別に報告する必要があるので,ここでは木曽のサンプルについて触れておく.
数種類か得られたが,関東では滅多に目にできないものが含まれている.特にWenyingia kurosai オンタケカマアシムシである.岐阜県御岳と群馬県元白根山の標本を基に記載されて種類であり,標高1700mを越える場所から見つかっていた.個人的には富山県から記録しているが,やはり高標高域であった.群馬県でもそれらしき標本が得られている(ただし標高はあまり高くない)が,標本の状態もあり種名確定まで至っていない.記録地点の多い種ではないが,それが出現した.標高も1000mを超えている地点である.
また,木曽をtype localityとするAcerentulus kisonis ミスジカマアシムシも出現した.この種もどこにでもというものではないので,久しぶりである.
数種類か得られたが,関東では滅多に目にできないものが含まれている.特にWenyingia kurosai オンタケカマアシムシである.岐阜県御岳と群馬県元白根山の標本を基に記載されて種類であり,標高1700mを越える場所から見つかっていた.個人的には富山県から記録しているが,やはり高標高域であった.群馬県でもそれらしき標本が得られている(ただし標高はあまり高くない)が,標本の状態もあり種名確定まで至っていない.記録地点の多い種ではないが,それが出現した.標高も1000mを超えている地点である.
また,木曽をtype localityとするAcerentulus kisonis ミスジカマアシムシも出現した.この種もどこにでもというものではないので,久しぶりである.