修正原稿の投稿と光回線2010年03月03日

peer review された原稿を受け取ってからなかなか進まずにいた原稿の修正がやっと終了した.コメントや指示に従うようにはしたが,何点かは意見の相違もある.説明したが,どこまで納得してくれるものか.いずれにせよ,どのように判断されるか待つしかない.修正原稿が投稿できたと言うことで,一歩進んだと考えよう.

この投稿では,先日開通した光回線が大いに役立った.何せ,画像のTIFFファイルが58もあり,これだけで結構のボリュームになる.以前のADSLの時には,ファイルが大きすぎたのでいくつかのメールに分けて送付した.今回は,TIFFファイルは圧縮はかけたが,全てのファイルを一括で送った.数分もかからずに送ることができたが,以前の環境だったらどのくらいかかったのだろうか.

宮崎県のカマアシムシ類2010年03月06日

これまで九州の標本はあまり検鏡する機会がなかったが,D大学のI先生が採集された宮崎県日南市4個所(旧北郷町1個所と旧南郷町1個所を含む)の標本を検する機会があった.モリカワカアマシムシB. morikawai,トサカマアシムシB. tosanus,カマアシムシE. sakuraが優占するのは暖帯域の特徴である.

モリカワカアマシムシでは,頭部付加毛のあるタイプとないタイプの両型が同一地点から見出された.これを種を分ける形質とするならば(多くの種ではその様に扱われているが),この両型は別種とすべきものとなる.果たしてそうなのか,解決できていない.

今回はミナミカマアシムシB. nitidusというモリカワカアマシムシ属の別の種が得られた.本当に久しぶりに見た.また,カグヤカマアシムシS. hutanも得られたが,やはりメスのみであった.因みに,本種は宮崎県初記録種である.

カマアシムシ属Eosentomonでも,面白い種が得られた.沖縄と伊豆諸島でのみ記録されている種類(現在投稿中の種類でまだ種名が確定していない)だが,九州で初めての記録になる.沖縄と伊豆諸島にいるならば,九州や四国,本州の太平洋側にはいても良いだろう.

personal review2010年03月07日

投稿前に個人的に見て欲しいと依頼され,論文をreview中である.極東ロシアのモリカワカアマシムシ属の2新種を扱った記載論文である.reviewを行うと言うことは,著者と同じようにそれまでの論文を確認しながらの作業になる.大変な作業ではあるが,勉強にもなる.

それにしても,ここ数年で記載の内容が新たな形質が増えたので随分変わった.しばらく前の論文では,知りたい情報が載っていない.reviewで調べれば調べるほど情報不足を痛感し,再記載の必要を迫られている感じである.

このムシは何?2010年03月09日

同僚にキャベツにミミズみたいなムシがついているが,何だろうとの問い合わせがあり,そのお鉢が私に回ってきた.確かに,環形動物(ミミズ)のように見えるが,どうだろうか.




このムシは何? 写真拡大用2010年03月09日

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