成虫の検鏡終了 ― 2020年11月02日
利尻産Gracikentulusだが,成虫(メスのみ)の検鏡が終了した.ここまでに何日かかったことか.
多様な変異が認められた.
まだ幼生が残っているし,成虫のように検鏡はできなので,まだまだ時間はかかりそう.でも,成虫が終わったことで,何か一段落着いた気持がする.
利尻のGracilentulusの再検鏡 ― 2020年11月01日
日本産アオキカマアシムシ属 Gracilentulus の検鏡と検討がほぼ終わったかと思ったが,利尻産の標本について,毛序の変異を再確認する必要がでてきた.
約250個体あるが,一つ一つ検鏡を進めているがやはり時間がかかる.それでも少しずつ進んでいるし,それなりの結果も得られている.最初の段階でしっかり見ておけばよいのだが,....なかなかそれができない.
成虫の検鏡がもう少しで終わる,あとは問題の幼生段階.幼生は見づらいんだよなぁ~.
浙江省の2新種 ― 2020年10月09日
中国浙江省から2新種が記載された.
Two new species of Protura (Arthropoda: Hexapoda) from Zhejiang, East China
by Bu Y., Gao Y., Luan Y. in Entomotaxonomia
内容は,Baculentulus wenyingae と Pseudanisentomon lishuiensis の記載と中国産Baculentulusの検索表,浙江省からの39種のちぇえクリスト
BaculentulusとNeobaculentulusとの関係はどうなのだろうか.
今回の種は,foretarsal sensillum b' presnet, one leaf-shaped sensillum on labial palp, St. VIII 4/0.両属の検討が必要だろう
検索表で,foretarsal sensillum bの長さで,morikawaiとtosanus を区別するのはどうだろうか.それぞれの種の中で変異があるのでは.区別点となるかは疑問
Pseudanisentomonの性はneuter.種名は地名Lishuiに因むので,lishuienseとすべき
caput processusはduck's head typeに見える
b'2がないのはちょっと注目
Pseudanisentomon を17種としているが,日本産を忘れているので実際は21種.今回の種で22種となった.
The geographic distribution of Protuta ― 2020年09月27日
しばらく前に入手して,まだ読めていなかった論文を読む
The geographical distribution of Protura (Arthropda: Hexapoda: a review
by L. Galli & I. Rellini
in Biogeographia - The Journal of Intergrative Biogeography 35 (2020): 51-69.
これまでの分布記録を属レベルで解析したのもの.種レベルで扱うには自然史や系統などの情報が不備であり,不利データでは種の誤同定の可能性があるため,属レベルでの扱い.
北半球旧北区のデータが多いのが分かる.逆に,他の地域のデータがまだまだ不十分.
regional/local faunaのデータにより結構細かく検討されている.Jaccard IndexによるUPGMAでの属レベルの解析では,まあ納得できる結果であろう.
島のProturaの解析では,日本を丁寧に扱っている.また,Carib海やNewZealandもある買われている.
象徴的な分布の例として,Delamarentulus tristaniとBrasilentulusが扱われている.もともとよく知られている例ではある.
全体を見るのには良いまとめであろう.知らない文献もあった.
急な停電 データが飛んだ ― 2020年05月16日
Illustratorで墨入れの作業中,突然停電.ちょうど保存しようとしていた時で,データが消えた..
.(T_T)
午前中にも急に停電があり,何となく電機が安定していないと感じる.再度立ち上げると,セーフモード起動を促す画面になったが,通常起動で問題はなかった.が,またすぐに停電.どうやら今日は厄日らしい.